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2005.03.03
日時 2004年6月6日(日) AM9:30〜PM17:00
場所 ブリヂストン・プルービング・グラウンド(栃木県黒磯市)
受講者数 36名(12名×3チーム)
講師 インストラクターのBSスタッフ多数。
ゲスト 清水和夫氏、岩貞るみこ氏、鹿口某(女性)
形態 各チームに引率者1名。各レッスン場(3場所)に7〜10名ずつ位。(テストドライバーらしき人2〜4名、誘導員も充実。)
 
抽選に当ってブリヂストン主催の「ドライビング・スクール」(無料)に行って参りま した。
簡単・粗雑ですが、何かの参考(あるいはタイヤ選びの助言の御礼)にでもなればと存じま す。

午前@フル・ブレーキング(練習とABS感覚慣熟)
午前Aドライビング・ポジションとチャイルドシート・セッティング
午前Bラン・フラット・タイヤ同乗体験と10kg人形(乳児)を抱いての急ブレーキ体験
昼食:幕の内弁当

午後@
水深2oウェット路でのフルブレーキング(新品&磨耗タイヤ)と水深10o路ハ イドロプレーニング(同乗) 13時半から約1時間。岩貞るみこ氏の明るい声の指導・解説が印象的。(雑誌顔写真で 見知った通り「可愛い」。長身170p。余計か…。) 磨耗タイヤ車、新品タイヤ車(同一車種。確かアリオン)の順に、受講者が水深2oの ウェット路で80qからフルブレーキング。6〜8m停止距離が伸びることを体験。

午後A
パイロン・スラロ−ム(規定空気圧&規定の半分の空気圧の車両運転比較) 14時半から約1時間。この頃から本降りの雨。車種は同一(シビック)。低空気圧車の ステアリングが無茶苦茶重い。予め「タイヤ空気圧過少」を知っていなかったら、 コーナーで即事故だろう。「これはクルマじゃない、ボディビルの道具だ」と言った ら、インストラクターがセリフを気に入って、その後のレクチャーで使っていた。

午後B
ウェット・サークル定常円旋回(レグノ&スニーカーの性格比較) 車種はマークU。滑り出し(アンダーステア)限界がレグノ52`位、スニーカー46`位 なのはわかった。ただ挙動が違う(穏やかか、制御しやすいか)等は、小生が鈍感なせ いなのか、わからず。

ブリヂストンの商品開発部門の役職者らしき佐藤氏(年恰好と口調から課長〜部長級か)および モータージャーナリスト清水氏と参加者とのQ&Aも面白かった。(タイヤの性格と 銘柄の関係を気にする人が多かったのは、当然か。) 佐藤氏はしきりに、自動車メーカーが「タイヤに要求する性能・性格(と、多分価 格)」を満足させるための苦労を説明し、結果として「同一銘柄でもOEとリプレー スでは全然違う製品になる(ことがある)」こと、清水氏も(レガシーとインプレッサ の例で)「同一メーカー・同一タイヤ銘柄でも、車種が違うだけで別物ということもあ る」と力説。

小生が「ミシュランもピレリも『同一銘柄のタイヤはOEもリプレースもなく同一 物』と言っているのと好対照。車メーカーとタイヤ・メーカーの関係が、日欧で異な るのか?」と質問すると、清水氏「日本ではタイヤ・メーカーは『部品メーカー=下請 け』の図式。欧州ではミシュラン、ピレリもボッシュと同様に『専門家』扱い。ここ が一番違うのだろう。」「ブリジストンもこの図式から脱したい意図はあって、例え ばポテンザRE050がOEとリプレースと同一物(と銘打っている)のは、そのトライアル だ」と。(彼のポルシェの履いているのはピレリだそうだが^^;。)

おまけ
午後の講習中に、ブリヂストンのスタッフが参加者の車両のタイヤ点検。
36台中、
・過磨耗1台(4輪スリップサイン)スカイライン
・前輪2輪空気圧過少(1.6)MG
・1輪パンク(ランサー)
図らずも、オープニング・レクチャーの「乗用車の1〜2割はタイヤに問題を抱えつつ走っ ている」を裏書。(トラックは4割…。)

欧州では自動車以前に「蒸気車」それ以前の「馬車」の歴史が数千年、日本は 高々100年。この違いは、自動車の作り方、タイヤの作り方の違いとして現われている、 と清水氏が強調するのが、100%理解しきれないものの印象的でした。
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